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ホームページ作成費用の相場と適正価格を徹底解説

ホームページ作成費用の相場はいくら!?ホームページ作成の適正価格を徹底的に解説します。

ホームページ作成費用の相場と適正価格

ホームページを作成したいけど、いくら位かかるのか分からない。ホームページをなるべく安くつくりたいけど、成果が出ないホームページでは困る。そんなお悩みはありませんか。ホームページの適正価格が分からず、高額な費用を支払うことになってしまったり、期待外れのホームページになってしまったりするのは、絶対に避けたいところです。
そこでこの記事では、ホームページの作成費用の相場と適正価格について具体的に解説します。ホームページ作成費用の相場を知り、適正価格を理解することで、目的に合ったホームページをなるべく安くつくることができるようになります。ホームページ作成を発注する前に、是非参考にしてください。

目次

  1. ホームページ作成費用の相場
  2. ホームページ作成費用を左右する要素
  3. ホームページ作成の見積書の見方
  4. ホームページ作成の適正価格とは
  5. まとめ

1.ホームページ作成費用の相場

結論から言うと、ホームページ作成費用の相場は5万から300万円位です。ページ数、集客施策、システム開発の有無などによって金額は変わりますが、よほど大規模なホームページでなければ、この価格帯に収まることが多いはずです。
ホームページは、つくる目的によって作成内容や施策が変わります。費用を抑えた作成方法から集客を重視した作成方法までつくり方は様々です。目的に合った作成方法と費用の相場を把握して、適正価格で発注するための判断材料にしてください。
目的別の作成方法と費用の相場をまとめると以下のようになります。

目的作成方法費用の相場
公開することを優先して、なるべく低価格でつくりたいテンプレートを使用して低価格でつくる5万円~30万円
商品・サービスの認知拡大や信頼性向上につなげたい差別化できるオリジナルのコンテンツとデザインでつくる30万円~100万円
情報発信を行って、潜在顧客を囲い込みたいオウンドメディア運営のためにSEOや更新機能を充実させてつくる100万円~300万円
商品・サービスを宣伝して、見込顧客を獲得したい広告やSEOなどの集客施策を充実させたオリジナルの企画でつくる100万円~300万円
商品を販売して売上を上げたい決済機能を備えたECサイトを販売促進計画に沿ってつくる10万円~500万円

2.ホームページ作成費用を左右する要素

ホームページ作成費用を左右する主な要素を、ホームページの目的別に解説します。

ホームページ作成費用を左右する要素

公開することを優先して、なるべく低価格でつくるホームページ

低価格を売りにしたホームページ作成費用の相場は5万円から30万円位です。
なるべく費用をおさえてホームページをつくる場合は、テンプレートを使用したホームページ作成サービスを利用する方法があります。
構成やデザインをテンプレート化した作成方法で、ホームページ作成にかかる工数を削減することで低価格を実現しています。テンプレートを使用したホームページは、似たような構成やデザインになりがちですが、一概に品質が低いという訳ではなく、トレンドをおさえたデザインや機能が備わったテンプレートも多く提供されています。
低価格を売りにしたホームページ作成サービスで、費用の差が出るポイントは、コンテンツ企画、進行方法、維持管理費用です。
コンテンツ企画は、どんなコンテンツを掲載するかを提案してくれるかどうかです。掲載内容は自分で考えなければいけなかったり、テンプレートで決まった内容以外は載せることができない場合もあれば、ホームページ作成会社が提案してくれたり、テンプレートをある程度編集できたりする場合もあります。
進行方法は、ホームページ作成会社との打ち合わせ方法です。原稿を書き込むシートを渡されて、期日まで入稿するような方法をとっている会社もあれば、何度か打ち合わせを行って、掲載内容を考えてくれる会社もあります。
最後に重要なのが、ホームページの維持管理費用です。ホームページには、サーバー、ドメイン、SSLなどの維持費用がかかります。その他にもシステムのバージョンアップ対応や更新作業の有無で維持管理費用は変わります。維持管理費用で確認するべき点は、ホームページ作成費用が維持管理費用に含まれているかどうかです。初期費用は安く設定されていても、維持管理費用の中にホームページ作成費用が含まれていて、実際は分割支払いになっている場合もあります。ホームページ作成費用を分割にして、初期費用を安くするのは、大きな金額を一度に負担しないで済むので良いのですが、維持管理サービスの内容と費用の内訳を理解したうえで発注の判断をすることをおすすめします。
また、なるべく費用をおさえてホームページを作成する別の方法として、フリーランスに依頼したり、自分でホームページをつくるツールを利用したりする方法があります。フリーランスは、クラウドソーシングのマッチングサイトなどで探しやすくなりました。個人で仕事を請け負っている方が多いため、請け負える仕事の範囲が限られることや、継続して依頼できないこともありますが、ホームページ作成会社よりも作成費用が比較的安いことはメリットです。また、自分でホームページを作成できるツールやサービスもたくさん出てきており、それらを利用すれば、デザインや機能に制約はありますが、無料でつくることもできます。

作成費用を左右する要素

  • コンテンツ企画 : どんなコンテンツを掲載するかの提案があるかどうか。
  • 進行方法 : 打ち合わせがあるかどうか、原稿をどのように準備するか。
  • ホームページの維持管理費用 : 維持管理費用に作成費用が含まれているかどうか。

商品・サービスの認知拡大や信頼性向上につなげるホームページ

ホームページで商品・サービスの認知拡大を図ったり、信頼性を上げたりするためには、コンテンツやデザインで商品・サービスの魅力を伝える必要があります。そのために、他社とは差別化されたオリジナルのコンテンツとデザインでホームページがつくられます。
オリジナルのコンテンツとデザインでつくるホームページ作成費用の相場は30万円から100万円位です。
オリジナルのコンテンツとデザインでつくるホームページは、主にコンテンツ企画、デザイン、ページ数によって費用が変わってきます。

コンテンツ企画は、ホームページにどのようなページを配置して、どんなコンテンツを掲載するかの提案です。商品・サービスの認知拡大、信頼性向上につながるホームページは、ターゲットユーザー(ホームページを見る人)を考慮したコンテンツを考える必要があります。ホームページ作成の目的を理解して、ターゲットユーザーに向けたコンテンツを企画してくれる会社は、企画費用がかかります。コンテンツ企画を自社で行うもの良い方法ですが、経験やノウハウのある会社は、成功事例に基づいた企画や、自社では出にくい客観的な意見を出してくれることもあります。アイデアや客観的な意見がほしい場合は、コンテンツ企画をしっかりと提案してくれる会社を選ぶと良いでしょう。
デザインは、ウェブデザイナーの経験や力量によって品質と費用が変わります。経験があり、高品質なデザインができるウェブデザイナーは単価が高く、作成費用も高くなります。反対に経験の浅いウェブデザイナーは、単価が低い傾向があります。デザインは採用する側の好みで良し悪しが判断されることもあるので、発注前にデザイン案を提出してもらい、目的や好みに合うデザインかどうかを確認することをおすすめします。
ページ数は分かりやすい費用変動要素です。一般的にページ数が増えれば作成費用は増えます。ページ単価は、作成会社によって多少差がありますが、1ページあたり1万円から3万円位が相場です。但し、凝ったデザインのページやコンテンツ企画に沿ってつくる独自性の高いページなどは単価が高くなります。反対に、同じレイアウトのページをたくさんつくる場合などは、作業が効率化しやすいため単価を下げることができます。見積書のページ作成費用が、難易度に合った単価になっているかどうかは、適正価格かどうかの判断材料のひとつになります。

作成費用を左右する要素

  • コンテンツ企画 : 目的やターゲットユーザーに合ったコンテンツ企画をしてくれるかどうか。
  • デザイン : 高品質なデザインは単価が高く、経験の浅いウェブデザイナーのデザインは単価が低い傾向がある。
  • ページ数 : ページ数が増えれば費用は増える。独自性の高いページは単価が高く、同一レイアウトのページは単価が低い。

情報発信を行って、潜在顧客を囲い込むホームページ

ウェブで潜在顧客を囲い込む方法のひとつにコンテンツマーケティングがあります。コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な情報を自社のホームページなどに掲載して、情報収集しているユーザーとの接点をつくり出すマーケティング手法です。自社で取り扱っている商品・サービスに関連した、ユーザーの問題解決につながる情報を発信することで、潜在顧客を発掘したり、ファンをつくったりする効果が見込めます。コンテンツマーケティングのように情報発信を行うオウンドメディア型のホームページでは、更新機能と更新したコンテンツを検索の上位に表示されるSEO対策が大切になります。
オウンドメディア運営ができる更新機能とSEO対策を兼ね備えたホームページ作成費用の相場は100万円から300万円位です。
オウンドメディア型ホームページの作成費用を左右する主な要素は、コンテンツ企画、更新機能の設計、SEO対策です。

コンテンツ企画は、ホームページにどのようなページを配置して、どんなコンテンツを掲載するかの提案になります。情報発信型のホームページの場合は、ホームページ公開時点のコンテンツだけでなく、公開後に追加、更新されるコンテンツが重要になります。ユーザーにとって有益なコンテンツを定期的に配信することで、新規訪問者をホームページに流入させることができたり、リピーターをつくったりすることができます。定期的に情報を発信するためには、どんなコンテンツを追加していくのかを事前に計画しておくことが大切になります。自社でコンテンツを考えることも良い方法ですが、ホームページ作成会社の中には、インターネット上の検索ニーズなどを調査して、コンテンツを提案してくれる会社もあります。
情報発信型のホームページでは、更新機能の設計も重要であり、作成費用の左右する要素になります。コンテンツマーケティングを行うホームページでは、誰がどのくらいの頻度でどのように更新するのかを計画して、運営していく必要があります。追加、更新するコンテンツの分類や、文章の構成などをホームページ作成段階から設計しておくことが大切です。
作成費用を左右するもうひとつの要素はSEOです。自社で運営するホームページで情報発信を行い、潜在顧客を囲い込む場合、SEOは非常に重要です。コンテンツマーケティングでは、追加、更新するコンテンツを検索にかかるようにして、そこから潜在顧客をホームページに導くことになります。単純な話ですが、作成したコンテンツが検索にかからなければ、多くの人に自社のホームページを訪問してもらうことも、インターネット上で商品・サービスのことを知ってもらうこともできません。検索エンジンの表示順位は、検索エンジンのアルゴリズムによって決まります。その仕組みは非常に複雑で、明確な指標は提示されていませんが、上位表示のためのガイドラインがあり、推奨されている方法は提示されています。SEOにはノウハウがあり、手間もかかるため作成費用が割高になることもありますが、コンテンツを検索エンジンの上位に表示させるためには、SEOに有効なホームページ設計やページ作成のできる作成会社に依頼するのも良いでしょう。

作成費用を左右する要素

  • コンテンツ企画 : ホームページ公開時のコンテンツだけでなく、追加、更新するコンテンツの計画が大切。
  • 更新機能の設計 : オウンドメディアはコンテンツの質はもちろんのこと、更新の頻度も重要。適時更新できるための設計が大切。
  • SEO対策 : コンテンツを検索エンジンの上位に表示させて、潜在顧客をホームページに流入させることが重要。

商品・サービスを宣伝して、見込顧客を獲得するホームページ

ホームページで商品・サービスを宣伝して集客するためには、多くの人にホームページに訪問してもらい、商品・サービスのことを知ってもらう必要があります。さらに、ホームページに訪問してもらうだけではなく、ユーザーの求めている情報を掲載して、問い合わせや資料請求につなげることが大切です。商品・サービスに関する問い合わせなどのリードをホームページから獲得することができれば、提案の機会などにつなげることができます。
商品・サービスを宣伝して、見込顧客からリードを獲得するホームページの作成費用の相場は100万円から300万円位です。
見込顧客を獲得するホームページの作成費用は、主に広告、コンテンツ企画、SEOによって費用が変わってきます。

集客するためには、やはり広告は有効な手段です。広告にはいろいろな種類がありますが、ここではウェブ広告のひとつである検索連動型広告を取り上げて説明します。検索連動型広告はリスティング広告とも呼ばれますが、ユーザーが検索エンジンで検索を行うと、検索キーワードに連動して、検索結果画面に広告を表示させることができる広告です。検索連動型広告では、クリックされるごとに数十円から数百円程度の費用がかかります。このことはご存じの方が多いと思いますが、広告をより安く、上位に出やすくするための方法があります。この記事では、ウェブ広告のノウハウにはフォーカスしませんが、簡単に言えば、広告のつくり方だけではなく、ホームページのつくり方を広告に適合させると、広告を安く、上位に表示させることができるようになります。ホームページのつくり方を広告に適合させるとは、広告と広告をクリックした時に表示されるページの整合性が高く、そのページの品質が高いことを言います。集客を目的としたホームページの場合、広告そのものの企画も重要ですが、広告との連携を考慮したホームページのつくり方も重要になります。
次にコンテンツ企画です。コンテンツ企画は、見込顧客を獲得するためのホームページにおいて非常に重要です。ホームページで見込顧客を獲得するためには、商品・サービスに興味を持ってもらい、ユーザーに問い合わせなどのアクションをとってもらう必要があります。ホームページ上でユーザーに最終的にとってもらいたい行動をコンバージョンといい、問い合わせなどのコンバージョンを獲得するためにページの内容と配置を考えます。誰にどんなメッセージを伝えて、どのようにホームページ内を回遊してもらい、問い合わせまで導くかは、ページの内容と配置にかかっています。コンバージョンを獲得するためには、デザインやページ作成のための作業だけでなく、中身を考える工程に予算を割り当てることも重要です。
最後に、集客を目的としたホームページでは、SEOが非常に重要になります。ホームページへの主な流入経路には、検索、広告、SNSなどがありますが、中でも比較的安定した流入が見込めるのは自然検索です。検索エンジンの表示順位は、検索エンジンのアルゴリズムによって決まります。上位表示のための仕組みについては、明確な指標は提示されていませんが、ガイドラインがあり、ある程度の方法は提示されています。SEOを考慮した作成方法は、手間がかかるため割高になることもありますが、集客を重視したホームページの場合は、SEOを考慮したホームページの作成方法ができる作成会社に依頼するのが良いでしょう。

作成費用を左右する要素

  • 広告 : 広告のつくり方だけではなく、広告に適合させたホームページのつくり方が必要。
  • コンテンツ企画 : コンバージョン獲得のためには、ページの内容と配置が重要。
  • SEO対策 : 検索エンジンの上位表示は、比較的安定した流入が期待できる。

商品を販売して売上を上げるホームページ

商品を販売するホームページはECサイトです。ホームページ上で商品を販売して決済を行います。インターネットで商品を販売するには、主に2つの方法があります。ひとつは、Amazonや楽天などのECプラットフォームを利用する方法です。プラットフォームを利用する場合、プラットフォーム側が定めた利用料や手数料を支払うことになります。プラットフォーム上の商店構築をサポートしてくれる会社もあり、ページ作成だけでなく、売上向上のためのコンサルティングまで請け負う会社もあります。プラットフォーム内のページ作成なら10万円程度から作成が可能です。もうひとつは、自社のECサイトを立ち上げる方法です。自社でECサイトを作成する場合でも、パッケージサービスからフルスクラッチで開発する方法まで様々な方法があります。パッケージを利用した自社ECサイトの作成は100万円から500万円位が相場です。
商品を販売するECサイトの作成費用は、プラットフォームを利用するのか、パッケージを利用した自社のホームページにするのか、フルスクラッチで開発するのかによって大きく異なります。また、付加できる機能やプロモーション施策など検討するべき要素が多肢に渡り、コーポレートサイトやサービスサイトとは異なったノウハウも必要になります。一般的なホームページ作成会社よりもECサイトを得意にしている会社やコンサルティングサービスを利用するのがおすすめです。

作成費用を左右する要素

  • 構築方法 : プラットフォームを利用するか自社で立ち上げるかによって費用が大きく異なる。
  • ノウハウ : 販売促進のためのノウハウや機能があるかどうか。

3.ホームページ作成の見積書の見方

ホームページ作成の見積書の見方を解説します。一般的なホームページ作成の見積項目と相場金額は以下と通りです。見積項目をひとつずつ取り上げて、確認すべきポイントをお伝えします。

設計ホームページ作成費用全体の10~20%
コンテンツ企画ホームページ作成費用全体の10~30%
デザインテンプレートデザイン 1万円~5万円
オリジナルデザイン 5万円~15万円
ウェブサーバー設定3万円~10万円
独自ドメイン取得5,000円~3万円
ページ作成単純な構造のページ 5,000円~2万円
複雑な構造のページ 2万円~5万円
お問い合わせフォーム3万円~10万円
テストホームページ作成費用全体の5~10%
ディレクション費用ホームページ作成費用全体の10~20%

設計

ホームページの設計は、ホームページ開設の目的を踏まえて、テーマを決め、どんなコンテンツを作成して、どのような構造にするかを決める工程です。ユーザーをコンバージョンに導くための導線を考えてページの配置を決めたり、検索エンジンに評価されるための構造を構築したり、ユーザーが閲覧しやすいようにレイアウトを組んだりします。ホームページの方向性を決めたり、土台をつくったりする工程のため非常に重要です。
設計の見積金額は、ホームページ作成会社によって大きく違いの出る部分になります。お客様の要望を聞き、目的達成のためのテーマづくりや構造づくりをする会社は、それなりの金額を見積に載せると思います。ひな形化された構成でつくれるホームページの場合は、設計費用を安くすることもできるはずです。
設計費用は、ウェブプロデューサーやウェブディレクターの人件費から算出されることが多く、一般的にホームページの規模が大きくなるほど金額が高くなります。設計費用の目安は、ホームページ作成費用全体の10%から20%位になることが多いでしょう。

コンテンツ企画

コンテンツの企画は、ページにどのような内容を掲載するかの提案です。ターゲットユーザーにどんな情報をどのように伝えるかを決める重要な工程です。コンテンツの決め方にはいくつかありますが、ターゲットユーザーが買い物などの意思決定をする過程で、どんな心理を持ち、どんな情報を必要としているかという顧客購買行動のプロセスから考える方法が一般的です。プロモーションやページの配置を考慮しながら考えることもあり、設計にも深く関わる工程です。また、コンテンツを考える方法のひとつに、検索キーワードを調査して、よく検索されているキーワードをもとにする方法があります。コンテンツ企画費用は設計費用と同様に、ウェブプロデューサーやウェブディレクター、プランナーの人件費から算出され、調査にかかる時間や企画内容などによって費用が変わってきます。また、掲載する文章や写真などの原稿を準備する費用がコンテンツ企画費用に含まれることもあります。原稿作成費用は、コンテンツ企画費用とは別の見積項目になることもありますが、いずれにしてもホームページ作成会社が文章をライティングしたり、画像を購入したりする場合は、原稿作成費用が必要になります。見積を見る際は、調査内容や企画内容がホームページの目的に合っているかと、原稿作成の負担が発注者とホームページ作成会社のどちらにあるかを確認すると良いでしょう。コンテンツ企画費用の目安は、ホームページ作成費用全体の10%から30%位です。

デザイン

デザインは、ホームページに掲載する商品・サービスのブランドイメージや、ユーザーの操作のしやすさを左右するインターフェイス設計に大きく影響する工程です。会社や商品・サービスのブランドイメージを損なわない品質になっているか、ユーザーが迷わずに目的のページに到達できるつくりになっているかが重要なポイントになり、設計にも関わりの深い工程になります。デザイン費用は、ウェブデザイナーの人件費から算出されることが多いのですが、実績のあるデザイナーのデザインやノウハウのある会社が設計したデザインは付加価値があり、その分費用が高くなることもあります。デザインは主観で良し悪しの判断がされやすい部分です。発注者の好みを尊重することも大切ですが、ホームページを見てもらうターゲットユーザーに合ったデザインになっていることも重要ですので、顧客視点で評価することをおすすめします。発注者の提示した要件を満たしたうえで、客観的に操作しやすく、好まれるデザインになっているかを確認すると良いでしょう。また、これまでに手掛けた実績を確認したり、有料の場合も多いですが、発注前にデザイン案を提出してもらったりするのが良いでしょう。デザイン費用の相場は、オリジナルデザインでも特別な付加価値のないものであれば、1案あたり5万円から15万円位です。テンプレートデザインの場合は1案あたり1万円から5万円位です。

ウェブサーバー設定

ウェブサーバーとは、簡単に言えばホームページのデータを入れる箱です。ウェブサーバーは、費用を支払ってレンタルする方法と、自社やサポート会社内に自前のサーバーを設置して運用する方法があります。レンタルの場合は、年間契約をするのが一般的です。維持管理費用はかかりますが、管理を任せることができ、比較的安価で利用することができます。自前でウェブサーバーを運用する場合は、専門知識を持った技術者が必要になり、レンタル費用がかからない代わりに、管理やメンテナンスを行う人件費が必要になります。大規模なホームページでない限り、レンタルサーバーを利用するのが一般的です。ウェブサーバーは、ホームページのアクセス数や稼働させるシステムなどによって選定します。また、SSL(インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組み)の導入も必須です。立ち上げるホームページの規模やシステムに適したサーバーを提案してくれて、設定や管理を任せられる会社に依頼することをおすすめします。レンタルサーバーで一般的なホームページを公開する場合の初期費用の相場は、3万円から10万円位です。

独自ドメイン取得

独自ドメインとは、ホームページのアドレスで、インターネット上の住所です。独自ドメインは自社でも取得、管理できますが、ホームページ作成会社でも取得を代行してくれます。ドメインは、種類によって取得費用と維持費用が若干異なりますが、高額なものはほとんどありません。ホームページ作成会社にドメイン取得を代行してもらう場合にかかる費用は、ドメインを管理している組織に支払う費用と手数料程度です。一般的なドメイン取得代行費用は、ドメイン管理組織に支払う費用を含めて5,000円から3万円位です。ただし、独自ドメインには維持費用がかかりますので、取得後は毎月数千円程度の維持費用が必要になります。

ページ作成

ページ作成は、コンテンツ企画で決めたページの中身をコーディングして作成する工程です。設計した構成、デザイン、レイアウトに基づいて、各ページに文章や写真を配置していきます。ページ作成は、デザインやレイアウトによって作業工数が異なります。独自性の高いページや複雑な構造のページは作成するのに時間がかかり、その分費用が高くなります。反対に、単純なレイアウトのページや同一レイアウトのページをたくさん作成するような場合は、作業を効率化することができるため、1ページあたりの単価を抑えることができます。テンプレートで作成するホームページも、あらかじめ決まった構成やレイアウトで作成するため、作業工数を削減することができ、費用を抑えることができます。見積を確認するポイントのひとつは、ページの難易度に合ったページ作成単価になっているかどうかです。
ページ作成の工程でもうひとつ重要なのは、SEOなどのタグが正しく記述されるかどうかです。特に集客を目的としたホームページでは、SEO関連タグの設置は必須です。SEOの知識を持って、正しいタグの記述をする工程が見積に含まれているかを確認してください。SEOタグの設置には、タグの中に記述する文章を考え、それをコーディングする手間がかかります。正しくSEOタグを設置するページ作成は、その分費用が高くなることがあります。単純な構造や同一レイアウトのページ作成費用の目安は、1ページあたり5,000円から2万円位です。独自性の高いページや複雑な構造のページ作成費用の目安は、1ページあたり2万円から5万円位です。

お問い合わせフォーム

お問い合わせフォームは、ホームページを見たお客様からお問い合わせや相談を受け付けるための入力フォームです。入力項目をつくってメールを送信するための簡単なプログラムが必要になります。一般的にはホームページ作成会社に作成してもらいますが、無料でフォームを設置できるサービスもあり、できるだけ費用をかけたくない場合は、無料のサービスを利用するのも良いでしょう。フォーム作成を依頼する場合は、入力項目の数や仕様によって作成費用が変わります。また、ECサイトのように決済の仕組みを導入したり認証サービスを利用したりする場合は、設定費用などが別途必要になることがあります。一般的なフォームの作成費用の目安は、3万円から10万円位です。

テスト

テストは、完成したホームページが正しく表示できているか、誤字脱字がないか、リンクが正しく動作しているかなどを確認する工程です。ホームページのテストには通常検証する範囲が指定されます。検証する範囲とは、パソコンのOSとバージョン、ブラウザの種類とバージョンです。OSにはパソコンのWindows、Mac、スマートフォンのAndroid、iOSがあります。ブラウザには多くの種類がありますが、利用者の多いChrome、Safari、Edgeなどがテストの範囲として指定されることが多いと思います。また、システムを導入する場合は、システムが正しく動くか、データベースのデータが正しく表示されるかなどを確認します。そのため、テスト工数が増え、テスト費用は高くなります。問い合わせフォームなどのメール送信機能やCMSによる更新機能を備えた一般的なホームページであれば、ホームページ作成費用全体の5%から10%位がテスト費用の目安になります。

ディレクション費用

ディレクション費用とは、ホームページ作成を進めるための打ち合わせやスケジュール管理、品質管理にかかる費用です。ホームページは、作成する前に要件を定義します。ページの配置や設置する機能、デザインの要望などを確認して、お客様と打ち合わせを重ねながらつくっていきます。ウェブディレクターは、お客様と開発スタッフの間に立って、要件を満たしたホームページができるように様々な調整を行います。開発スタッフに指示を出してスケジュール管理を行ったり、品質が合格基準を満たしているかを確認したりします。ホームページ作成会社によっては、スケジュール管理や開発スタッフとの打ち合わせの費用を進行管理費用として見積に記載することもあります。ディレクション費用は、ホームページの規模やシステム導入の有無、コンテンツの企画内容などによって変わりますが、ホームページ作成費用全体の10%から20%位が目安になります。

4.ホームページ作成の適正価格とは

ここまでホームページ作成の相場と見積書の見方について解説してきましたが、最後にホームページ作成の適正価格についてお伝えします。ホームページ作成会社は非常にたくさんありますが、一般的なホームページ作成であれば、見積書の項目はだいたい似たような項目になりますし、見積項目の単価や作業量を表す工数もある程度の範囲内におさまります。ある項目だけ突出して単価が高かったり、工数が多くなっていたりした場合、その項目の具体的な作業内容を確認するようにしてください。反対に単価が安すぎたり、工数が少なすぎたりした場合も、必要な作業が含まれていない可能性がありますので、確認することをおすすめします。ホームページ作成会社がコンテンツを企画して、文章までつくってくれると思っていたのに、構成からライティングまで全て自社でやらなければいけなくなり、いつまでたってもホームページが完成しないで困っているという話もあります。

ホームページ作成を依頼するうえで一番大切なのは、ホームページを立ち上げる目的を達成するための提案になっているかどうかです。例えば、集客を目的にしたホームページをつくるのに、価格だけを重視して、集客施策に適していないホームページをつくっても無駄になってしまします。作成費用は安いに越したことはありませんが、目的を達成できない提案を選択してしまっては意味がありません。目的達成のために必要な作業内容や工程が、相場並みの単価で記載されていることを確認することが、見積金額が適正であるかどうかを見極めるポイントのひとつです。作業量を表す工数は、開発スタッフがその作業に費やす時間や日数です。工数は工程の詳細を確認することで、ある程度の作業内容や作業時間を推測することができます。見積書の数量単位が一式になっている場合は、具体的な作用内容と作業時間を確認することで適正な工数かどうかをある程度判断できます。
基本的には信頼できる会社に任せることが良い方法だと思いますが、なるべく費用を抑えたい場合は、協力できる作業を引き取って工数を下げてもらったり、営業努力の一環として多少値引きをお願いしたりするのも良いと思います。

5.まとめ

ホームページを立ち上げる目的別に、作成費用の相場と費用を左右する要素について解説しました。ホームページ作成会社には、マーケティングを得意としている会社や低価格を売りにしている会社など、いろいろな得意分野を持った会社があります。また、顧客の獲得や商品の販売など、ホームページを立ち上げる目的にもいろいろあります。目的ごとに重要な工程や内容が異なり、そこが作成費用を左右する要素になります。ホームページを適正な価格でつくるために一番大切なのは、目的を達成できる適切な提案を選択することです。見積書に目的達成のための工程や内容が過不足なく載っていて、見積項目に相場とかけ離れた単価がないこと、不明確な作業量や数量がないことを確認することが大切です。目的達成のための作業内容があり、相場価格とかけ離れていない単価と明確で無駄のない作業量が記された見積書の金額が、ホームページ作成の適正価格だと言えます。

ホームページ作成の適正価格を確認するポイント

  • ホームページを立ち上げる目的を達成するために必要な作業内容や工程があること。
  • 見積項目に相場とかけ離れた単価がないこと。
  • 見積項目が明確で無駄のない数量になっていること。
低価格でおしゃれなホームページ

【執筆】
山田 雅弘
ウェブディレクター 株式会社DCT 専務取締役 行政書士
2003年株式会社DCT入社。ウェブディレクターとして20年勤務。
所属行政書士会で広報を担当。